大切な君に
「じゃあ気をつけてね。無理しないでよ?」






「大丈夫。じゃあ行って来ます。」






あたしは、お母さんに無理を言って学校へ行く事を許してもらった。






なぜかって?











だって、和希に会いたかったから。








でも、あたしは和希を最後まで助けてあげられなかった。










あたしは…



和希の辛さを、一生分かってあげることはできないのだから。
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