大切な君に
「ガラッ!!」






あたしは教室のドアを思い切り開けた。






「沙耶〜!!
もう大丈夫なの!?」




「沙耶!!心配したよ〜!」




と、いろんな友だちが心配してくれた。




でも、一番心配していたのは……





「沙耶っっ……!!」






泣きながらあたしに抱きついた。















和希だった──









ねぇ、和希?









その涙の意味は…何?










どうして、あの時教えてくれなかったの?












あたしに教えても、何も変わらないと思った?













いや、違う。










和希は最後まであたしに心配かけたく無かったんだ。









それなのに、あたしは…









あたしは…














彼女を憎んでしまった──
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