大切な君に
「あの…、もう一回…抱き締めていい?
優しくするから。」





−ドキン−




「……うん。」





−ドキン−






そう言うと、倉田くんはあたしを優しく腕で包み込む。





−ドキン−





あったかい……。




−ドキン−





スゴく安心するのに、ドキドキが止まらない。




−ドキン−





「守野の鼓動…聞こえる。」





−ドキン−



「お前…スゴく早い。」


−ドキン−


「当たり前だよ。好きな人に抱きしめられてるんだもん。」
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