大切な君に
次の日曜日─




あたしは早起きをして、おめかし中☆




「やっぱり、ふんわり花柄のスカートにデニムのジャケットに決定っ♪」



本当は新しく買ったワンピースも着たいけど……



あたしはこっちの方が似合ってるかも。





−ドキン−




真琴との初デート……。



−ドキン−




考えただけで緊張するよ。




−ドキン−



「あれ?沙耶?どうしたの、こんな朝早く。」





眠そうな顔をしてあたしに話しかけてきたのは、お姉ちゃんだった。




「え…と、その…。」





−ドキン−





あたしはデートという言葉を簡単に言うことが出来ず、少し顔を赤らめて口ごもる。





「ああ〜、そんなおめかさしちゃって、デートなのバレバレ。
あ、化粧した方がいいよ。あたしがやってあげる。」






「えっ、あ…うん。」







お姉ちゃんはあたしが返事をする前に、ぱっと化粧道具を出し、あたしを座らせて化粧をし始める。
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