大切な君に
うわぁ……。




あたしはまだ中学1年生で化粧なんてしたこともない。




寝てしまいそうなぐらい気持ちいい。






まるで魔法みたい……。




そんなことを考えていると…、





「沙耶、ゆっくり目開けて。」





お姉ちゃんに言われるように、あたしはゆっくり目を開ける。






「……っ!」




−ドキン−




「これ……、あたし?」





「なかなかでしょ?」




自分で言うのもなんだけど、すごい大人っぽくみえる。




「うんっ!ありがとう。」





すると、お姉ちゃんは、




「うーん、でも一つだけ欠点があるなぁ。」







欠点??



「なあに?」





「彼氏が怒るかも…。」
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