大切な君に
すると、顔を真っ赤にして口を抑える真琴の姿があった。




−ドキン−




「えっ……?」





−ドキン−




「お前……化粧してる?」



−ドキン−






「うん。お姉ちゃんにしてもらったんだぁ〜。」




すると真琴は……




あたしを勢いよく抱きしめた。




「きゃっ……」






その声と共に、あたしの体は真琴の腕の中にすっぽり入ってしまった。






「ダメだ。お前可愛すぎっ。
他の男なんかに見せらんねぇ。」




−ドキン−




鼓動が高鳴る……




−ドキン−







心臓が飛び出そう……




−ドキン−




周りの視線がこちらに集中する。




−ドキン−





チラチラと見られているのがわかる…。
< 86 / 94 >

この作品をシェア

pagetop