大切な君に
「恥ずかしいよっ……。」


−ドキン−




「水族館……行こっか。」



−ドキン−






「うん…。」




すると、真琴はあたしを体から離して…





手を握って歩き始める。





−ドキン−






その時ね?




あたしは真琴が王子様に見えたよ。





いつまでも、ずっとあたしの王子様でいて下さい……。





あたしのそばから、離れたりなんかしないで下さい……。







でも……、








まさか、




あんな悲劇がすぐ傍まできていたなんて…








気づきもしなかった──
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