大切な君に

初めての感覚

名前も知らないあの人を好きになってしまった…。


でも、3年生なのは確実!


だって、3年生はジャージの色が水色だから。


ちなみに、1年生は小豆色で、2年生は白色なんだ


あれは誰なんだろうか…。





知りたい…。





どうしちゃったんだろうあたし。


−ドキン−


どうなってんのあたし。

−ドキン−


もぅ、こんな自分が恥ずかしくて誰の顔も見れない…。


−ドキン−


………。


−ドキン−


「沙ー耶っ!!」


ドキッ!!


「へっ!?」


「もう何回も呼んでるのに返事してくんないんだから!!」


「ご、ごめん!!何?」


「何かあの人が沙耶に話あるんだって。」


−ドキン−


あ、あの人?


−ドキン−


ヤバいよ。あたし、いちいち反応し過ぎ!!


−ドキン−



でも、もしあたしに話がある人があの先輩だったら…。


そんなわけないけど。



−ドキン−


でも…!!


少し期待しながら、ゆっくり振り返るとそこには!!!!







知らない誰かがいた。


そ、そうだよね。


当たり前かぁ。


−ドクン−



「沙耶?どうかした?」



「えっ?あ、いや、なんでもないよ行ってくるね。」


「?、うん。」
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