大切な君に
「それじゃあ、早くご飯食べよっ。」





お姉ちゃんが話を切り替えて言う。






「今日は沙耶の好きなオムレツだぞ〜。」





お父さんが新聞を持ったままこちらへやってきた。






「やったぁ〜!!
オムレツ、早く食べようよ。」







「沙耶ってばゲンキンなやつ〜。(笑)」






「なによぉ〜。お姉ちゃんだってそうじゃん。」





「言ったなぁ〜っ!!」





お姉ちゃんはそういってあたしのほっぺをつねる。







なんだか、今日は本当に楽しかった。





でも…






幸せすぎて、不安なの。








怖いの。







何かが壊れてしまうんじゃないかって。








昔から……



嫌な予感だけは、当たるんだよな……。
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