真逆な2人
”麗奈を救う"

この言葉に私の心は掻き乱された。暴走族となんて関わっちゃいけないっていう気持ちとこの人達と一緒にいたいって気持ち。
暴走族と一緒にいたいなんて思ってる私を天国の家族はどうおもっているんだろうか?私はどうすることが正解なの?

龍「麗奈がどうしてそこまで族を嫌うのかはわかんねぇけど俺等は麗奈を傷つけたりするようなやつとは違う。」

麗「でも暴走族ってことは人を殴ったり蹴ったりして人を傷つけてるんでしょ?」

龍「確かに俺等は喧嘩をして人を傷つけてる。でも俺等が人を殴るときは自分の仲間を守るときと仲間が傷つけられたときだけだ。」

仲間を守るときだけ。
傷つけられたときだけ。
この言葉を聞いた瞬間私は龍希の皆を信じてみたいと思ったんだ。この人達は私の家族を殺した最悪な暴走族じゃないって。

だから私は龍姫になるよ。私の出した答えは正解か不正解かなんてわかんないけど断ったらきっと後悔すると思うから。

麗「私龍姫になる」

龍「本当か??」

麗「うん。でも一週間だけだけど」

龍「上等だよ。麗奈がやめれんねぇくらい楽しませてやる。」

私は照れくさくて一週間だけなんて言ったけど龍斗はその言葉にも真剣に答えてくれた。

この人達と一緒にいるって答えた私は間違えてなかったのかも。

春「麗奈よろしくね♪」

あ「一週間後が楽しみです」

蓮「よろしくな!!!麗奈!!」

拓「...すきにしろ」

拓真には認めてもらえてないみたいだけど他の皆は私を認めてくれたのかな?そう思うとなんか心がじんわりと暖かくなった気がしたんだ。下っ端の人達のことは不安だけど龍斗、春輝、あつく、蓮、拓真、花梨がいると思ったらそんな不安も吹っ飛んでいった。

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