真逆な2人

それから皆で飛び込み台に行ったりビーチバレーしたりして遊んだ。ビーチバレーでは私、龍斗、春輝チームと花梨、あつく、蓮のチームと戦った。結果は1対2で私達の負け。それに拗ねた春樹を慰めるのは大変だったけど何だかんだ言って午前中は満喫した。

龍「腹へったー。」

花「私もー」

春、あ、蓮、拓「俺もー」

麗「じゃぁ私何か買ってくるよ!何がい?」

春「たこ焼きと焼きそばを適当に買ってきて!」

麗「わかった!いってくるね♪」

龍「俺も行く」

こうして龍斗と2人でお昼を買いに海の家に行くことになった。海の家に行くと龍斗がトイレに行くためにこの場を離れた。私は龍斗が帰ってくるのを海の家の前で待っていることにした。

??「ねーねー!君1人?俺らと楽しいことしよ?」


麗「いやです。腕離してください。」

そう言って掴まれた腕をほどこうとした。これがナンパって言うのかな?人生発のナンパに戸惑いながら男達の腕から逃れうと体を捻っていたけれど男の力には当然適うはずもなく連れて入れそうになって諦めかけたとき。後ろから背筋が凍りそうなほど低く冷たい声が聞こえた。

龍「その汚い手で俺の連れに触ってんじゃねーよ」

??「なんだよ、うるせーんだ...ょ!?」

??「お、お前...!」

龍「離せって言ってんのが聞こえねーの?」

??「す、すみません!失礼しました...!」

そう言って男達は走ってどこかに行ってしまった。私はお礼を言うために後ろを振り返った。

麗「ありがと!」

龍「うん、大丈夫か?」

麗「うん、へーき!」

龍「そっか。気をつけろよ。」

そういって私達は焼きそばとたこ焼きを買って皆のいる場所に戻った。そしてみんなで焼きそばやたこ焼きをつつきあって食べていた。

春「麗奈は食べないのー?おいしぃよ?」

麗「うん、いらない。ありがと!」

花「体調でも悪いの?」

麗「ぅぅん!へーき!」

私がそぅ言うと皆はまた食べ始めた。私はあの事件があってからあんまりご飯が喉を通らなくなったんだ。 朝は食べてもお昼や夜はほとんど食べない。そんな私を心配してかよくるーくんやすーくんがご飯を届けてくれたりするけどほとんど食べることはなく捨ててしまったりるーくんやすーくんが食べていくことがある。


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