真逆な2人
麗奈side
私はあのあと部屋に戻って泣き叫んだ。皆にあんなことを言ってしまった罪悪感と家族をなくした悲しみが一気にこみ上げてきた。リビングからはすーくんの声が聞こえるけど何を言ってるのかよくわかんなかった。でも私をかばってくれていることはわかった。るーくんすーくん今までありがとう。でももぅ疲れたよ。もぅ無理だよ。だからね
麗「さようなら。」
もぅ、皆とばいばいだね。やっぱり私は強くなれなかったみたい。これ以上貴方達といることはできないよ....もぅ誰も傷つけたくないから....
そう言ってカッターで手首を切った。手からは血が流れた。これで皆の所に逝けるかな? そう思って流れる血を見ていたら部屋のドアが空いた。
昇「麗奈!」
麗「るーくん。私ねもぅ逝くことにしたの。今までありがとね。」
そう言うとるーくんはハンカチで止血をしてくれた。
昇「麗奈、もぅ自分を攻めるのはやめろ。
龍希の皆になんであんな嘘ついた?」
麗「今日夢でお父さんの妹らしき人に言われたの。あんたが3人を殺したんだからあんただけ幸せになるなんて許さないって。お父さんを殺した暴走族と一緒にいちゃいけないんだって気づいたの。けど皆はきっとただ辞めるって言っただけじゃ認めてくれないと思ったから。きっと龍希にいたら皆を傷つけてしまうかもしれない。だから思い出が増える前に私がいなくなんなきゃって。」
そこまでいうと意識が朦朧としてきた。
血が流れる感覚がわかる。そんななかるーくんに抱きしめられた。最後は笑顔でお別れしなきゃいけないのに涙がなかなか止まってくれない。
昇「まだ死ぬなよ。龍希の皆は麗奈を信じて待ってる。だから死ぬな。」
その言葉を聞いてから私は意識を手放した。