真逆な2人
龍斗side
昇さんが部屋を出ていってからしばらく沈黙していた。その沈黙を破ったのは拓真だった。
拓「昴さんすみませんでした。俺麗奈はそこらへんの女とは違うってわかってたんですけどあんなことを言われて冷静さを失ってました。俺、昴さんや昇さんに救ってもらったみたいに麗奈を救いたいです。」
龍「はぁー。俺なに考えてたんだろ。」
春「そーだね。麗奈が戻ってきたら謝んないと。」
蓮「そーだな。あいつ大丈夫かな?」
あ「大丈夫ですよ。昇さんが一緒なら。」
花「皆絶対に麗奈を救うって約束して。私もできるだけのことはやるから。だから麗奈を捨てないで。」
皆「あぁ。」
そーだよな。麗奈を救うって屋上で決めたのにな。ごめんな。俺は麗奈が帰ってきたら謝ろうと思っていた。でも帰ってきた麗奈は顔を真っ青にして昇さんに抱えられていた。
皆「「「「……!?」」」」
龍「れ、な?」
昇「こいつ手首切ったんだ。今意識失ってる。昴病院まで車の運転頼む。」
昴「あ、あぁ。」
こうして出ていった2人を俺等はバイクで追いかけた。花梨はあつくの後ろに乗った。俺等のせいだな。麗奈を傷つけてしまった。本当に何やってんだろ。俺は総長失格だ。