真逆な2人
麗奈side
過去を話し終わった龍斗は今にも消えてしまいそうで私は気づけば龍斗を抱きしめていた。
龍「麗奈....?」
麗「私もね生まれてこなきゃよかったって思ってたの。私も自分の誕生日が大嫌いで誕生日になると自分を責め続けてたの。そしたらある年の誕生日おばぁちゃんが私をギュッと抱きしめて「この世に生まれてきたらいけない命なんてないんだよ?今は辛くてもいつか生まれてきてよかったって思える日が来るから。きっといつか生き甲斐を見つけられる。だから今を生きなさい。生きる意味を見つけなさい。麗奈ならできるよ。生まれてきてくれてありがと」ってそのとき心の闇が少し晴れた気がしたの。だからね龍斗??」
龍「ん?」
麗「あなたにもあの言葉をあげる。生まれてきてくれてありがと。私は今なら胸を張って言えるよ?私の生き甲斐は龍希はもちろんだけど龍斗と一緒にいること。私はきっと龍斗に出会うために生まれて龍斗と一緒にいるために今を生きてるの。それはこれからもずっと変わらない。お兄さんは居なくなってしまったかもしれないけど私は、龍希の皆はいなくならないよ。」
龍「麗奈。....っう、っく。」
私は龍斗が泣き止むまでずっと背中をさすっていた。あのころおばぁちゃんがしてくれたみたいに。
龍「わりぃ。ありがとな。」
麗「ぅぅん。」
龍「麗奈?俺麗奈に言わなきゃいけねーことがあるんだ。」
そう言った龍斗の目は真剣で部屋の空気が変わった気がした。
龍「俺....麗奈が好きだ。俺と付き合ってください。....龍姫になってください。」
っえ。龍斗が私を?
まだ自分のことに関しては話せないけど私も幸せになってもいぃのかな?この人を信じてもいいのかな?
ぅぅん。信じたい。私も龍斗が好きだから。
麗「はい。私も龍斗が好きだよ。私を龍姫にしてください。」
龍「あたりまえ。....麗奈愛してる。」
麗「私も。」
こうして窓から差し込む夕日に見守られ私達は甘い甘い口付をかわした。