真逆な2人
学校当日
いつも通り家を出ると見慣れた人が携帯をいじりフェンスにもたれながら立っていた。私はその人影に近づくと私の存在に気づいたのか彼がこっちを向いた。
龍「おはよ」
そういって柔らかく微笑んだ。
その笑顔で心があったかくなった。こんなかっこいい人が彼氏なんだと思うと胸がホワホワする。
麗「おはよ!」
私もそう言って何も言わず手を繋ぎ学校に向かって歩き出す。
龍「麗奈。悪かった。あの日皆で暴言吐いちまって。」
麗「ぅぅん。私もごめんね。あんな裏切り方して。」
そう言うと龍斗はまゆを細めて「麗奈は悪くないよ」って言ったの。そのときの龍斗は凄く弱く見えた。だから私は何も言わずにギュッと手を握りしめた。すると「ッフ」と上から声が聞こえたから見上げると(チュ)とキスされた。
龍「お前可愛すぎ。俺お前が生きててよかったわ。」
麗「私も。死んでたらこうして龍斗といられないし。」
龍「そーだな。もぅあんま無理すんな。話せるようになったらでいいから自分の気持ちをもっと俺等に吐き出せ。」
麗「うん!ありがと♥」
龍「おう!」
こうしてまた私達は手を繋ぎ歩き出した。