真逆な2人


あれから一週間たった。何も食べる気がせず体重が激減。そんな私を心配してるーくんとすーくんは病院に連れていってくれた。でも病院に行ったからといって食欲がでるわけでもなく....。立ちくらみもすごいし、予定日ぴったりにくる生理だって今回はきていない....。

麗「あ、私学校に色々置きっぱなしだ。」

るーくん達に持ってきてもらってもいーけどそこまで迷惑かけたくないしな。....暇だし自分でとりに行こう。

こうして私は身支度をして家を出た。
夏を終え秋を迎えようとしている外は少し風が冷たく日差しが暖かくとても心地の良かった。制服を来てるのに手ぶらで歩いている私はきっと周りから見たら変な人だろう。その証拠に私の横を通り過ぎる人にチラチラ見られている。まぁ見られているからってなーんも問題ないんだけどね。笑



そんなことを心の中で思っていると見慣れた門が見えてきた。この門をくぐるのはきっと今日で最後。
私は門の前で深呼吸をしてから門をくぐった。私は教室に向かった。でも移動教室なのか教室はあいていなかった。なので私は理事長室に行ってるーくんに鍵をもらうことにした。

コンコン....

昇「はーい」

麗「わたし。」

昇「....!?入れ。」

こうして私は中に入り今日来た理由を一通り説明した。

昇「あ、そーゆーことか。で、教室の鍵が空いてなくて俺のとこにもらいに来ってことか。」

麗「そーゆーこと。」

昇「ほらよ。これまた返しに来いよ。」

麗「わかってる。んじゃ」

昇「あ、一応言っとくが屋上にあいつらいるから」

麗「るーくん、もぅそれは私には関係ないことだよ。じゃ、あとでね」

こうして私は理事長室をあとにした。
教室に向かっている間頭がフラフラしてきた。でもここは階段。ここで足を止めれば龍希の誰かにあってしまうかもしれない。そう思い私はふらつきながらも教室に向かった。

教室につき忘れ物をとり帰ろうとすると今までと比べ物にならないフラつきを覚えその場にしゃがみこんだ。「ここでもたもたしている場合じゃない」と自分に言い聞かせてもフラフラしてなかなか立つことはできない。それどころか息も苦しくなりだんだん意識が遠のいていった。

....意識を失う前に私が見たのは龍希の皆だった。

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