真逆な2人

麗「でもね、入院してる時思ったんだ。きっと3人は私を置いて逝ったんじゃない。死ねなかったんじゃない私は死ななかったんだって。3人があの日死んじゃう運命だったのなら私はるーくんとすー出会うこと、龍希の皆に出会うことが運命だったんだって。」

昇「うん。」

麗「今までの辛くて悲しい日々も皆と過ごした楽しくて幸せな日々も全部神様が決めた私の人生で、強くなるために楽しいことが人一倍楽しく感じれるために神様は私に3人の死っていう試練を与えたんだよ。」

私は下唇を噛み締めた。そうしないと涙が溢れ出してしまいそうだったから。そんな私に気づきるーくんはそっと私を抱きしめた。

昇「麗奈は強いな。きっと俺らが思ってる以上に辛い思いをして我慢をしてると思う。なのにそぅやって前向きに考えられるなんて麗奈は強く優しい人間に成長したんだ。きっと麗奈の両親が先に逝ってなかったら俺らはきっと出会えてないんだろうな。きっと龍希の皆にも。」

麗「そぅだね。そぅ思うとお父さんとお母さんに感謝しなきゃいけないね。…そのためにも毒龍と向き合わなきゃ。これもきっと私の運命だから。」

昇「そぉだな。…麗奈、今から言う約束守ってくれるか?」

麗「うん?」

昇「もぅ自分1人で抱え込むな。自分がこの人なら大丈夫って思う奴に頼れ。麗奈は自分が思ってるほど強くねぇんだ。人間ってのは1人じゃどうにもならないものってのがある。そのたびに1人で抱え込んでたらいつか麗奈自身が壊れる。そうなったとき麗奈の味わった悲しみを自分の大切な奴らにも味合わせることになるんだぞ?だから迷惑だなんて考えんな。助けてほしいときは誰かに助けを求めろ。いいな?」

麗「るーくん。ごめんなさい。たくさん迷惑をかけて。私、頼ったら迷惑かけると思ってた。でもそれは間違ってたんだね。これからはるーくんやすーくんを頼るよ。辛くてどうしようもなくなったら助けてって言うよ。」

昇「ぉぅ。限界になってからじゃなくて限界になる前にな?」

麗「ぅん、約束する。」

こうして私達は誰もいない静かな屋上で2人だけの約束をかわした。

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