真逆な2人

昇、昴side

昇「なぁ、昴。麗奈はつえーよ。今日麗奈に頼まれて学校に行ったんだ。そしたら屋上で「今までの辛くて悲しい日々も皆と過ごした楽しくて幸せな日々も全部神様が決めた私の人生で、強くなるために楽しいことが人一倍楽しいって感じれるために神様は私に2人の死っていう試練を与えたんだよ。」そー言ったんだ。」

昴「…麗奈が?」

昇「あぁ。俺一瞬戸惑ったよ。そう前向きに考えれることはいいことだけどそう話してる麗奈が今にも消えていなくなってしまいそうだったんだ。またあいつ何か考えてんのかも知れない。そぅ思ったからもぅ1人で抱え込まない、誰かを頼るって約束させた。」

昴「…でも麗奈がその約束を守れなるのか…?麗奈も悪気があるわけじゃねぇと思うけど麗奈が自分から人を頼るなんて難しいんじゃないか?麗奈は自分のせいで母親が死んだって思ってるし。誰かを頼ったら大切な人を失うって思ってるみてぇだし。」

麗奈は過去に今でもずっと囚われてる。その闇は果てしなく深くて暗いもので、「俺らに麗奈の闇を分けてくれ」なんて簡単に言えるようなものではない。麗奈は行き場のない気持ちを抱えてる。そんな麗奈の考えてることは長年一緒にいる俺らもわからないことが多くて。俺らは麗奈を幸せにしてやれることもできねぇのかもしれない。

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