真逆な2人

私達7人は授業などほったらかしで屋上にやってきた。私は花梨の隣に座り龍希の皆は龍斗くんを囲むように座っている。

龍「単刀直入に聞くがなんでお前は暴走族を嫌うんだ?」

やっぱり聞かれると思った。でも貴方達には関係ないことだから。私は話さない。

麗「貴方達には関係ないです。」

龍「ふーん、よし決めた!お前龍姫になれ!」

春「僕賛成♪」

あ「龍斗ならそう言うと思ってました。」

蓮「いーんじゃね?なんか面白くなりそーだし!!!」

拓「好きにしろ、でも俺は認めねー。」

拓真くん安心して。私は龍姫にはならないから。大体龍姫ってなんなの??

龍「龍姫ってのは龍希に守られる存在のこと。っあ、総長の女って意味もあるけど麗奈は違うから保留ってことで。っあ、花梨は仲間だな。まぁ花梨も守られる存在で麗奈と同じだけど。」

え、エスパー?私の思っていることが読み取られた...

龍「俺はエスパーじゃねぇ。声ダダ漏れだ。」

うそ、恥ずかしい。春輝くん爆笑してるし。あつくくんも笑ってるし...!!!最悪!

春「んで麗奈ちゃん龍姫になるよね?花梨もいるし!」

そぅ涙を拭いながら聞いてくる春輝くん。
でもごめんね。私は龍姫にはなれない。拓真くんは女嫌いみたいだし。

麗「ごめん。龍姫にはなれない。拓真くんも女嫌いみたいだし。花梨ちゃんを龍姫にしたら?」

龍「いゃ、龍姫は麗奈がいいんだ。それと俺らのことくん付で呼ぶの禁止な。」

花「私のこともね!花梨ちゃんは禁止ね!!!」

麗「わかった。花梨も仲間なら龍姫にしたってなんも不都合はないんじゃない?」

今日出会ったばかりの私を姫にしたいなんてどうかしてる。近くにはこんな可愛い子がいるのに。花梨こそ龍姫にふさわしいと思うけどな。拓真も花梨なら平気みたいだし。

あ「麗奈さん少しいいですか?」

麗「うん。」

私達は屋上から出て階段に腰を下ろした。

麗「どーしたの?」

あ「総長は麗奈さんを救いたいんだと思いますよ。」

救う??何から??何も知らないくせに何を言っているんだ。この人は。

あ「麗奈さんの瞳が闇に染まっているんです。自分では気づいてないかもしれませんが麗奈さんは瞳は笑っていません。私達はそうゆう方々を沢山見てきたのでわかるんですよ。花梨さんも龍希の皆さんも気づいていると思いますよ。」

そんな。必死に隠していたのに。龍希の皆にはお見通しってこと?はぁなんか面倒になってきた。今日は帰ろう。

麗「どんな事情があろうと私は龍姫になるつもりはないから。今日は帰るね。ばいばい。」

そうあつくに告げて私は来た道を早歩きで引き返した。

それから教室に荷物をとりに行き家までの道のりをゆっくり歩いて帰った。

麗「ただいまー。」

私の声に返事が帰ってこないのには慣れたけどいつか「おかえり」の言葉を聞きたいと思ってしまうのは私のわがままですか?
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