確信犯
傍から見ていれば。
減りつつある営業事務仕事。
私の、社外異動の意味が不明瞭。
委託社員組や、異動を知った人々がそう思っているのが分かる。
新人の女の子は、短大卒の学生気分を残した感じの人。
部署内が若返るし、皆楽しそうだ。
「一ノ瀬さん、内線4番です」
外線の電話は、まだ取らせていない新人さんから声がかかる。
多分、秘書課からだ。
接待で同席させて頂いた方が来訪されると、顔を出すのも仕事。
内線は予想通り、秘書課からで。
来客への挨拶を促された。
奥平チーフに断りを入れて。
重役フロアの会議室へ向かう。