確信犯
緩慢に、
クリックする動作とは裏腹に。
政宗への心配が募る。
《誰かの心を見たい時、みんなはどうしているのでしょうか? 政宗》
――『誰か』とは
見えない敵、の事だろうか
それとも…
政宗が
心を寄せる誰か、の事だろうか
どちらにせよ。
何かあった事だけは明白で。
――こんな、見も知らぬ私にでも…
頼らざるを得ない心境なんだ
何が正解かなんて、分からない。
八重は、自分の無力さを。
言葉の在庫の少なさを。
再び、悶えるように強く感じる。