確信犯
それは。
単なる八重の思考。
政宗が置かれた心境よりも。
自分の思考に寄った言葉。
――こんな言葉じゃ
政宗の助けにならないのに
政宗と、『誰か』が。
どんな状況かも問わない憶測。
正解が分からない以上。
政宗の感情の吐き出し場にしか。
八重は、なれない。
勝手に。
返信を打ち切る事もしたくない。
とことん、付き合う。
そういう場所があるのだと。
それだけでも伝えたかった。
――それにしても
面食らわせたかも知れない
自分の返信メールを再び保護して。
八重は、苦笑した。