確信犯
今日はカフェオレを止めて。
ほうじ茶を淹れる。
大きなマグカップに注いで。
パソコンの前に座ると。
《Re.》
やはり早い、そう思いながら。
受信したメールを開いてみる。
《そういった事情、全部込みで。
恋は秘めても良いけど、愛なら秘密にしちゃいけないと思うから。
相手の顔が見たいだけなんだ。
救われた。ありがとう。 政宗》
八重の、体調不良の身体が。
ちぎれそうに痛んだ。
――ああもう、好きなのにな
『愛なら秘密にしちゃいけない』
『相手の顔が見たいだけなんだ』
八重は、やはり。
政宗の長年のファン。
ただ、それだけだった。