確信犯
飲んで。
食べて。
抱き合って。
寝て。
温泉に浸かって。
また――抱き合う。
全ては、欲望のままに。
原始に細胞を還す。
「オマエの無愛想さ、やっぱりわざとだったんだな」
今度は内風呂の中。
俺の腕の中に居る時はカワイイ
私の裸の肩にお湯をかけて。
匠が、そう囁いて笑った。
余計なモノがないから。
私も、匠も素直で。
私の背中を守る匠に。
腕を回す。
匠の濡れた髪が、無造作で愛しい。
硬い骨格は、大人の男性のモノ。
所有時間ギリギリまで。
匠のキレイなカラダを。
私は、掌で記憶した。