確信犯
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鏡に映る、影に憧れる。
見る者に意識をさせる事なく、
こちら側から見詰めていられる。
意識をさせないから、
秘密の心を話してもらえる。
八重は。
政宗の影になりたかった。
――意識なんて、しなくて良い
さらけ出せる場所でありたい
政宗が。
心を溢せるメール相手は。
存在感など持たなくて良い。
人間で、感情を持っている。
ましてや、政宗を慕っている。
そんな自分に気付かれて。
ある日突然。
敬遠される事になったら?
八重は。
そんな事態を何よりも恐れていた。