確信犯

❇~❇~❇



鏡に映る、影に憧れる。






見る者に意識をさせる事なく、


こちら側から見詰めていられる。






意識をさせないから、


秘密の心を話してもらえる。






八重は。


政宗の影になりたかった。






――意識なんて、しなくて良い


さらけ出せる場所でありたい






政宗が。


心を溢せるメール相手は。


存在感など持たなくて良い。






人間で、感情を持っている。


ましてや、政宗を慕っている。






そんな自分に気付かれて。


ある日突然。


敬遠される事になったら?






八重は。


そんな事態を何よりも恐れていた。





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