確信犯
定期的に。
政宗から、八重にメールが届く。
《日本語の話し相手》
八重は、政宗にそう呼ばれた。
一方通行だった頃を思えば。
破格の扱い。
――知りたい
もっと
繋がっていたい
ずっと
政宗を感じるたびに、
八重は願い続けた。
途切れる事のない関係を模索して。
ファンは。
政宗のファンでいれば。
それが可能かも知れない。
かつて、苦しんだカテゴリなのに。
そんな風に思うようになった。
八重は。
自分を意識させないよう、
注意して政宗に寄り添っていた。