確信犯

❇~❇~❇



与えられ慣れてない愛というモノは、とても困惑する。






養父母の愛情とは違うモノ。


美しかった母の愛情とも違うモノ。






自分が産んだ、頼りない子供に注ぐ愛情になら怯えはなくて。


良い子でいようと、養父母の心に添うキモチになら戸惑いもなくて。






私は。


与えられるばかりの愛情の中に座っているよりも。


それに応える方が平常心になれた。






悔しさ以外は、空っぽだったから。






空っぽな上に底が抜けたみたいで。


注がれても注がれても。


私の中に愛が溜まるコトはない。






特定の相手にする恋というモノは。


きっと。


追われるよりも、追う方がいい。





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