確信犯
目的を忘れるコトは。
なかったのに。
匠の前でも。
揺らがないコトを確認したのに。
何気なく、匠が纏う気配で。
ただの、“女”になる。
その瞬間、鳥肌が立つ。
足りない言葉は。
却って都合がよくて。
他のヒトとは異なる扱いが。
優越感さえ生み出して。
ワザと乱暴な言葉遣いが。
心を開いてる証だなんて、思えた。
キモチ悪いくらい。
馴染む肌も。
厭きもせずに。
絡め合い続けるカラダも。
しなやかに動く、シルエットも。
みんな。
みんな。
残像にしては鮮やかすぎる。