確信犯



「相談って、心が頼れると思えるからするモンだよな。オマエはずっと、何もかも決定事項だったハズだ」






私の髪を。


匠の長い指が、優しく梳いて。






「相談しろよ、これからは俺に。心も頼れるように頑張るからさ」






ポンポン、と。


宥めるように背中を撫でられる。







――ああ、もう ダメだ






「なん、で…乱暴な口調じゃなくて…優しくするの――」


「上品にしてもそうじゃなくても、どーせ上辺しか見てないヤツには優しくしねーよ」






私の髪に、頬擦りしながら。


抱き締められたらもうダメだ。






――弱くて


とても重くて


私はどうしようもない





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