確信犯
――イヤ、だ
この胸で、この指で、この唇で
他の誰かを抱かないで
いつまで続くんだろう。
出産しても。
カラダで、繋ぎ止められるのかな。
不安で。
より一層、求めて乱れる。
匠を脱がせようと指を伸ばしたら。
「俺のシャツのボタンの上だけ外すの、やけに堪んね…俺に触れる前は、オマエ必ず震えてんだよ」
欲を宿した瞳が愛おしくなる。
言葉にならない矯声で。
ホシイ、と懇願した。
唇も、胸も、カラダの芯の熱も。
ぶつけ合って。
おかしくなるほど。
ドロドロでありたい――。