確信犯
私は、同じ女として。
母と寄り添いたかった。
母の心が溢れた日記が読みたくて。
漢字を勉強した。
母の日記が読めるようになったら。
白澤有雅が、憎くなった。
私は。
母のように、諦めない。
思い知らせてやろうと、決めた。
いつかうっかり、
赦してしまうコトがないように。
生半可じゃないんだって、
相手にも自分にも見せつけたい。
弟の名前は。
“政宗” だった。
あの子は。
白澤有雅に振り払われた時。
死んで――しまったんだ。
それこそが、白澤有雅の“罪”。
私は、自分の手で。
白澤有雅を追い詰める。
私は、諦めない。