確信犯
落雷で停電を起こした会長室は。
強い雨足の音に包まれて。
空が光るたびに、雷鳴が聞こえるたびに、私の躰が跳ねる。
悪魔に魅入られたように。
私は、ソファーから動けない。
気付けば両方の足首を掴まれて。
そこから焦らすように、両膝に向かって這うようにのぼってくる手。
のぼるにつれて、両脚がゆっくりと押し開かれていくのが分かった。
白澤印刷の、トップ。
頂を飾るその頭が、私の脚の間で。
会長の頭を見下ろす自分の視界が。
緊張と興奮を呼び覚ます。
パンストが骨ばった指に破られて。
追いやられた下着の奥から。
淫らな音が聞こえ始める。
若い男性と違う、性急さと緩急さ。
縦に、横に、遣われる口唇と指。