確信犯



辺りはまだ、停電中で。


私の淫らな姿を隠してくれる。






この、長くて厚い舌に。


私の全身が舐め尽くされたなら。


私はどうなるんだろう。






一度果てたすぐ後なのに。


また違う快楽が始まる。






脚の間から、私を見上げ続ける目。


射貫かれるほど強い眼差しに。


全身を暴かれたような気がした。






緊張感と、恐怖感。


追い立てられるように湧く快感。






見られている。


脚の間から会長に、全部。






大腿を持ち上げられて。


舌先の深さが変わった。






私を貪る音が。


雷鳴と呼応する。






躰の奥が焦れて。


焼けつくように性急な坂をのぼる。





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