確信犯
❇~❇~❇
色仕掛け、での口止め。
そんな事は分かっていた。
それなのに。
自分の躰の奥の、空洞を意識するようになった。
一度も熱くならなかった、あの瞳
果て切れず、続きを欲しがる私の躰
通常業務はできるし。
委託会社への定期報告もできる。
会長の言葉。
『委託会社にも君にも、悪いようにしない』
頭の片隅にはあったけれど。
脅しだと理解していたけれど。
会長を熱くできなかった自分の魅力のなさに、悶えていた。
簡単すぎた、とか。
訴えてもいい状態だとか。
そんな事より。
あの続きが、自分の躰の上にどうしても欲しくて。
白澤匠室長の動向をまとめ始めた。