確信犯
「…み……っ」
初めて“美也子”と、呼んでもらえるのかと期待して。
一心不乱に行為を加速させる。
けれど。
名前は呼ばれず。
私の動きは中断されて。
再び、会長が私の中に入り込んだ。
ズシン、と。
下腹部と腰に響いて。
律動を繰り返されると同時に。
喉元に噛みつかれる。
痛がゆい感覚でさえも。
突き抜けるように感じて。
会長の力が強まるたびに。
もっと乱れさせたくなって。
愛おしくなる。
口唇と指で果てて。
入口にあてがわれただけで果てて。
繰り返される律動で何度も果てた。
全てが終わると。
持ち上げられた私の大腿の内側に、会長の口唇が降ってきて。
会長はそのまま、離れていった。