確信犯
❇~❇~❇
八重は、
パソコンの前で動きを止めていた。
八重のメール受信箱は。
“政宗”のメールアドレスで、一件のメールを受信していた。
《無題》
それは、いつものことなのに。
開けるのが躊躇われる。
意を決して、メールを開くと。
《お前は誰だ
何故、知っている》
――そんなの…
こっちが聞きたい
“政宗”は。
『お前』なんて、使わない。
《検索して、知りました
貴方こそ、誰ですか?》
八重は、そう返した。
気味が悪かったけれど、知りたかったのは同じだったから。
――貴方こそ、誰なの?