確信犯
奥平チーフは。
出社して状況を把握してみる、と。
私が送ったメールに返信をくれて。
漠然と、不安になりながら。
私もパートへ行く準備をした。
子供をドコかに預ける時間はない。
もし、白澤有雅が動いたのなら。
下手に預けられない。
一体、何が起こったんだろう。
早く、状況だけでも知りたかった。
ヤキモキしながら。
水道局で配水管の図面を調べて。
改装依頼の家の前の、歩道の幅を計測する手伝いに行って。
契約書の準備をする。
運転中にラジオを流しても。
何の情報もなく。
正午を迎えていた。