確信犯
もしも。
それら全てを仕組んだのが。
白澤有雅、だとしたら。
匠に、白澤印刷を譲るよりも。
トップを他の誰かに譲る方がマシ。
そう判断したコトになる。
そこまでしてでも。
匠に会社は、渡したくない。
ひいては、私の子供にも渡さない。
そういう意思表示だろうか。
一族経営だから、身内の誰かに譲るコトもできるけれど。
いつか、ひょんな事情で。
匠が継ぐコトになるような状況すら、起きたりしないように。
全ての可能性を。
破壊するつもりなら。
白澤有雅は、なんてイキモノだ。
匠に、キツすぎる。