確信犯
待つコト、しかできないなんて。
なんてキモチになるんだろう。
母は…こんな胃が宙に浮くような。
動悸が気になって仕方ないような。
不確かすぎる自分を。
ずっと、抱えていたんだろうか。
見知らぬ土地で。
幼い子供たちを愛しながら。
白澤有雅を、求めながら。
手を握りしめて。
失われていく温度を取り戻す。
白澤有雅を追い込むコトと。
匠の力になるコトを。
別けてやったって、イイ。
私は、近くにいるんだから。
そう言い聞かせていると。
携帯が短く震えて、メール受信。
開いてみれば、奥平チーフからで。
内容は。
――正気の沙汰じゃ、ナイ