確信犯
白澤有雅に。
世間に。
コロサレル。
匠と子供は、守りたかった。
実家に迷惑はかけられないし。
パート先にも、もちろん。
逃げるつもりは、ない。
ここにきて、むしろ腹が据わる。
私への報いは、受けるしかない。
匠は。
会社が大変な時だから。
知らずにいて欲しい。
心ない攻撃を、
受けていないコトを祈りたい。
日に日に、匠に似てくる子供。
最初こそ、私に似ていた。
機嫌がいい息子を抱き上げて。
そろそろ、暴いて償う時間だね
ポツリ、と呟いた。
――私が、守るんだ