確信犯
先ほどのリビングに移動して。
美濃部さんが淹れ直してくれた、カフェオレを飲む。
「美濃部さん、何故、ココに?」
「うん。何から聞きたいの?」
会話が噛み合ったコトに安心する。
「最初、から?…でしょうか」
「うーん、長くなるな」
「かいつまんで、お願いします」
ふぅ、と。
息を吐き出した美濃部さん。
「僕は、知ってたんだ」
その言葉に。
ドコから?
ナニを?
と問うのは、違う気がして。
「そう…でしたか…」
それだけ、返した。
「僕が、見張ってたからね」
思いがけない、台詞だった。