確信犯
これは、多分。
相手に追い込みをかけて。
チェックメイト寸前の、歓喜の瞳。
少し前の私と同じで。
理解だけは、できた。
だけど。
このケダモノは、きっと。
こうして相手を叩きのめすコトが。
快楽と直結してそう。
ギラギラと。
底光りする瞳は、
ケダモノそのもの。
「お前には、白澤の濃厚な血縁者を育てる力などない。私が引き取る。最初に伝えた通りだ」
どこまでも。
自分の思い通りに。
ギラついた白澤有雅は。
己の力を誇示した。
私との力の差を見せつけるタメに。