確信犯
「結果だけで評価しないで下さい。至るまでの過程を見るんです」
政宗の声は柔らかすぎて。
それが余計に、掴み所をなくす。
奥平チーフが。
口づけていく匠の胸と腕は。
時々、強すぎて苦しいけど。
その圧迫具合に安心するモノ。
甘え方が分からなくて、
傍にいるコトにも苦労する。
そんな温度がそこにある。
この心だけは、赦して欲しい
どうか、お願い
私が“妹”だってコトを忘れて
私をただ、好きになって
そう、思いながら。
いつも頬ずりしていた。
それを、失ったら…?
この世の果て、って
こんな感じなのかな