確信犯

❇~❇~❇



「――私は、“関係を知らないまま再会して”ないし、人任せで守られてばかりなのはイヤだよ」


「“恋に落ちてしまった”のは事実だろ?わかってても落ちた。違う?」






隠れ家で少しずつ。


匠と不満をぶつけあったり。


話し合いを持つようになって。






初めてまともに。


“兄妹”という関係に触れる。






匠は。


寄宿学校の頃の仲間と一緒に。


海外で、起業したらしい。






私が、美濃部さんこと渉さんのお家に隠れて、お世話になっていた間。


起業の準備を含めて、姿を見せなかったんだと知った。






「当分は行き来だ。気圧が変化する飛行機は、オマエが乗れないだろ」





< 442 / 500 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop