確信犯
特効薬を渡せばわかる、
という私の言葉に。
匠はとりあえず、頷いてくれて。
「オマエ…政宗、大好きだな」
仕方なさそうに、微笑まれた。
私は、これから。
匠に、全部伝えていく。
私のキモチを、全部。
「政宗のコトもだけど…光の中にいるヒトより、陰を隠し持つヒトならドコか信用できた。こんな私、わかってもらわなくてイイと思ってた」
「うん」
「でも…自分の不安をまわりに押しつけて、重くなってたんだと思う」
「うん」
「まっすぐなキモチはちゃんと、持ってるのに。まっすぐな想いに集中すれば…良かったのに」
「うん」
「命を授かれば喜べる相手を、ちゃんと好きになったんだから」