確信犯
言葉を紡げば。
優しい『うん』が返ってくる。
こんな小さな努力さえ、
しなかった自分が情けなくて。
また、匠へキモチを零す。
今まで。
匠が伝えてくれた分。
少しずつでも、返したいから。
「全然、気持ちが止まらなかった。好きで、ただ…そばにいたかった」
知らなかった
想いが向いてしまうヒトの
体温や
言葉が
こんなにも――温かいモノだなんて
私は、知らなくて
非道になろうと自分を凍らせたのに
中途半端に
ヒトの心を取り戻した私は
結局――ナニもできなかった