確信犯
腰が――
抜けるようにしびれて
溶け落ちてしまいそうになる
歯止めがきかないクサビで
カラダの中から
律動で突き支えられて
肢体から
余計、力が奪われる
グズグズに蕩けて
掻き回されてまた、疼いて
自分の原形が
――失くなっていく
溶かされた熱で
古い自分を失って
その熱で
新しい自分がつくられていくような
不思議な感覚に、陥った
前後不覚になって。
ナニもかも、熱に浮かされるまま。
口走りそうになる。
怖いくらいに、
幸福で。
煽り続ける匠の腰と、肩を。
強く、強く――掴んだ。