確信犯
「…お母さん。コトバがあらくてもそうじゃなくても、ウワベしかみてないひとには、つかいわけるよ」
「――っ…」
『――カン、さすが俺の子!俺とおんなじコト言ってる!』
…んだと?
おやぢも、いってたのか。
『上品にしてもそうじゃなくても、どうせ上辺しか見てないヤツには…って、俺言ったんだよなぁ――』
「――も、ヤだ…」
「え?!お母さん?」
『俺がイヤなのか?カンだよな?』
「…っ、んでだよ!おやぢだろ!」
ボクとおやぢが、いいあってたら。
お母さんが、わらいだした。
だからつい。
ボクもおやぢも、わらった。