確信犯
白く発光する画面。
そこに浮き上がる文字。
これは、本当に。
あの“政宗”、なんだろうか。
《見えない敵が、とても多い》
その文字が。
やけに、存在感を放つ。
――何に…苦しめられているの?
凛とした、政宗が。
たまらない、というように。
溢れさせた言葉。
何が。
できるだろう。
こんな自分に。
――何も、できやしない
あのままで、良かったのだ。
自分の非力さ。
無力さを痛感するだけで。
この手は。
何より大切な人を。
救えない。