7人目彼氏。

3月頭、雅樹君から電話があった

久しぶりの電話に、また、顔が緩んだ


「はいはーい♪」

「ぁ。ことみ? 俺だけどさ…」

…雅樹君の声は私の浮かれた声とは対象に
低くて暗い声をしていた

…なに。なになに。どーしたの?


「…ぅん。ぇっと。テンション低いねっ なんかあったの?」



「来月、日本帰ることになった」



…あ。また、この感覚だ。

頭が真っ白になって、なにも考えられなくなるこの感じ。

前もあったな。


…雅樹君が、帰っちゃう?

いなくなっちゃう?


…ヤダ…ヤダよ…

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